喫煙者はあと1人

ここ数年、タバコを吸う人は減っているようで、僕の勤め先でも
今月から禁煙を始めた人がいます。

その人が禁煙に成功すれば、勤め先の中でタバコ吸う人は1人だけ
になると思います。

その最後の1人が、今月から禁煙している人に向って、

　　おい！ムリすんなよ！
　　そろそろどーだ？
　　一服すっか？

なんてタバコを差し出しましたが、

　　吸わねーよ！
　　これでオレも嫌われモンじゃ
　　なくなるんだ

と笑いながら断ってました。

嫌われモン…、そうなんですよね。

この頃では、喫煙者は周りから、マジで嫌われる存在になって
いるようで…、

ランチタイムは全面禁煙！という飲食店や、勤務時間中は全面禁煙！
という会社も増えています。

昼、ラーメン屋さんで食べていると、食後の一服というわけで
タバコを口にくわえたお客さんが、

　　あーっ！
　　ウチ、禁煙なんですっ！

と、女性店員からキツい口調で注意されて、びっくりしながら
背中丸めてタバコをパッケージにしまっているのを見ることが
あります。

客席が多いファミレスでは喫煙席というのが設けられていて、
そこだったら吸ってイイことになっているはずですが、そこから
近い禁煙席にいたおばさんグループから、

　　悪いけど、あたしたち食事中だから、
　　タバコやめてもらえる？

なんて注意されたおじさん2人組。

ここ、喫煙席なんだゾ！と目で言っているのがわかります。でも、
おばさんグループの方が強かった！

そんなおじさんたちの目を、おばさんたちの気が封じてしまった
ようで、次第におじさんたちは目線を下へ下へと移していき、
弱々しくタバコを灰皿でもみ消し、背中丸めてコーヒーをすすり
出しました。

　　フンッ！
　　ハァァ───ッ！

みたいな、おばさんたちの気を感じましたね…、あの時は。

その近くに僕も、ウチの悪妻と娘と一緒に座ってましたけど、
気ってホントにあるんだと思ったですね。。。

それと、スーパー銭湯が好きで、僕はよく行くんですが、湯船に
浸かっていると、横にいるおじさんからタバコの臭いがするときが
あって、アレは嫌ですね。

ヘビースモーカーなのか、たった今、吸ったばかりなのか知りま
せんけど、裸なのにタバコの臭いがするわけで、もうコレ…、
身体の芯まで臭いが染みついているんでしょうか？

　　臭っ！

と思い、何だか、お湯が毒されているような気分になって、別の
湯船に移ったりします。

と、まぁ、こんな感じで、タバコは一昔前、カッコよさを演出する
小道具だった時代もあったみたいですが、今やクサい臭いの素でしか
ないようで、喫煙なさる人はあまり歓迎されなくなっているようです。

僕の勤め先でも、残すところあと1人。

その人も、そろそろ寂しさと孤立感を感じ始めてきたようで。。。

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タグ：禁煙 喫煙席