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インドネシア介護福祉士に見た神々しい光

夕方6時少し前。

仕事が早く終わったので、僕は近所のディスカウントストアへ、
第3のビールを買いに出掛けました。

このディスカウントストアの向い側に、確か2月のはじめだと
思いましたが、老人介護施設ができました。

ケースで買った第3のビールを車に積み込もうとして
何気なく介護施設の方を見ると、車椅子に乗ったお婆ちゃんを、
若い男性が後ろから、何か話しかけながら押して玄関へ
入っていく姿が目に留まりました。

その若い男性は、色が白く、とても優しそうな笑顔で
ゆっくりゆっくり車椅子を押していきます。


  介護の仕事って
  大変だろうなぁ…。
  あんな若いのに、お婆ちゃんの
  世話するなんて偉いなぁ…。

僕は心底、介護の仕事に携わっている人を尊敬しています。

僕のような粗雑でひねくれた性格では、とても介護の仕事
なんて勤まりません。


そう言えば、千葉県で初の外国人介護福祉士が誕生し、
活躍しているニュースが先日ありましたね。

インドネシア出身の28歳の男性で、90人ほどの入居者がいる
老人介護施設に勤めているそうです。

食事に入浴、そして排せつの世話までしています。

にっこり笑いながらお年寄りに声を掛け、丁寧な動作で
手を貸している姿が映されていました。

介護を受けているお年寄りたちは、彼のことを親しみを
込めて「お兄ちゃん」と呼んでいました。

僕はなぜだか、このニュースを見ていて、涙が出てきて
しまいました。

  介護はできることなら、したくない、されたくない…。

  日本は高齢化と言われ、お年寄りの世話をする
  人が足りないのか、やりたがらないのか…、
  ついに外国の人の手を借りなければならなく
  なったのか…。

  しかし、このインドネシアの人、すごいな!
  こういう仕事は本当に好きじゃないと
  できないな。

  でも、この仕事って、まさに人の役に立つ仕事だよな!
  人のためになり、人に喜ばれるってすごいことだな!

と、まぁ、こんなことを思いながら見ていました。


このインドネシアの介護福祉士の方は、3年後に
ケアマネージャーの資格を取るため、今も勉強中で、
将来は母国に帰り、日本で介護福祉士を目指す若者たちに
教えてあげたいと語っていました。

日本語を覚えるまでに、そして、風習の違いにも戸惑いを
感じ、悩んだ時もあったと思いますが、こんなにも
やさしい表情で語るこのインドネシアの介護福祉士!

そんな彼に、僕は眩しすぎる神々しい光を見ました。

そして…

こうして今、ディスカウントストアの駐車場から、
ひとりの献身的な若い男性を見て、ひねくれ、すさんだ僕の
気持ちに、ほんの少し暖かい光が差し込んできたような
気がしました。
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